子供を作らないということの末路を目の当たりにしてしまった


日本での出生率が減って久しくなりましたが、今でも人口減少や社会保障の問題などが挙げられています。

それはそれで大変なのですが、身近でもっと個人的なところで、子供を持たないことで直面する問題を目の当たりにしてしまいました。

ちなみに、僕は子供を持つか持たないか、それは個人(特に女性)に帰する問題であって、人口減少だの社会保障問題といったものは、2の次だというスタンスです。子供がほしくてできない人だっているわけだし。

産みたくない人に社会問題を挙げて圧力をかけるのは(あるいは結婚したくない人にその圧力をかけるのは)人権侵害以外なにものでもない、というのが僕の考えで、それによって起きる社会問題は日本人個々が考えればよいのだと。要はお金の問題なので個人個人で準備しておけ、って考えです。

ただ、ここ最近、ご近所の老齢の女性が、とある問題に直面して、もし子供がいたら色々解決できていただろうなー、っていう案件に遭遇したので、あくまで個人として「子供を持たない」ことのリスクをこのブログを介してシェアしておきます。

この女性、数年前に夫に先立たれ1人身。ただ、基本しっかりした人で、1人身になったところで生活に支障をきたしたりはしていませんでした。常に明るく近所との関係も良好。時々遠方に買い物にいったりと、快闊な方です。ちなみにご兄弟は遠方にいて本当の意味で1人暮らしです。

問題は、ここ数か月前の話。

とある病をきっかけに鬱を患ってしまったのが事の発端になります。

鬱はご承知の通り、ネガティブな過剰に支配され何もやる気がでないという状態です。夜も眠れず常に寝不足。老齢なため病院に行くこともままならずといった感じです。

周囲もなるべくサポートしていますが、夫婦共働き世帯ばかりで且つ子供もいて、といった感じでサポートにも限界があります。残念ながらフルサポートなんて不可能。民生委員に取り次いだりしつつも、こちらもやはり限界があるようです。

高齢者特有の気難しさがあるらしく、病院などにも選り好みしてしまい、わざわざ遠い病院にかかろうとしたり中々難しい部分もあります。(単純に批判するつもりはない。たぶん僕も高齢になったらこうなるんだろうなーって感じです)

こんな状況に遭遇し、子供がいればもう少しきちんとしたサポートを受けられたんだろうな、と思いました。少なくとも自分の親だったらもう少し踏み込んでサポートしていただろうし。

社会保障費といったお金の問題ではなく、自分にままならない病になった時、あるいは認知症になった時なんかは、自分に子供がいるかいないかでその後の状況が大きく変わるんだろうな、と考えさせられました。

子供との関係が悪くそっぽを向かれる可能性もなくはないけど、一般論として、こんな時は自分の子供くらいしか頼れないなと。近所に助けを求めても、あるところで「迷惑」になってしまいますから。



翻って、いま出生率が悪いってことで国を挙げて少子化対策をしているけど、子供手当みたいなお金の面でしか対策を打っていません。少子化による将来の問題も社会保障費にしか焦点を当てておらず、やはりお金の問題で終わっています。これだと産まなくても貯金すればOKってことになっちゃうんです。

そうではなく、子供を持たないことで起こる将来の”個人の”問題を訴え出た方が響くと思いますね。今回のような事例を挙げつつ。