倫理観を説くより罰の重さを教えたほうが教育効果が高いんだよね。交通事故加害者の手記「贖いの日々」を知っているだろうか?


Twitterでよく書いているのですが、子供には倫理観を説くより罰の重さを教えた方が効果的です。子供だけじゃなく大人にも言えると思います。

倫理を教えるのが本来の正攻法ですが、残念ながら人間は聖人ではないので倫理を説いても心に響かない人も少なからずいます。世間を知らない子供は特にそうです。

ここ最近もバカッター事件で賑わっていますが(インスタなのにバカッターと言われていて、明らかにTwitterへの誤爆だけど…)、彼らだってそんな動画を上げたら店に迷惑をかけるくらい頭によぎったはず。

しかし、若者特有のイキりたい気持ちが上回ってしまいこのような動画投稿をしてしまったのでしょう。

我々だって若い頃にイキっていた経験あるんだから、(ある程度罰は受けるにせよ)あそこまで代償を大きくすべきじゃないなって思います。松本人志が「病気に対して薬が強すぎ」ってコメントしていたけど全くその通りだと思います。

このネットリンチに近い社会的な罰は今後も変わらず続くでしょう。

なので、若者側でそれをやると人生詰むってよく理解してもらって防止してもらうしかないと思っています。

で、そのためには、彼らに「それやったら店や客に迷惑かかる」っていうような倫理観を説くというより、「そんな動画をアップしたらお前の人生が終わる」っていう風に罰の重さを刷り込ませた方が効果的なんですね。

一番いいのが過去に実際にアップして炎上したかつての若者が今現在どういう人生を歩んでいるか、そういう実例みたいなものを知らせるべきだと思いますね。できれば高校の授業なんかで全若者に。

交通事故加害者の手記「贖いの日々」を知っているだろうか?

それに近いことを実践している例として交通事故加害者の手記があります。「贖いの日々」といいます。

東京都の交通安全協会のWebページに掲載されていて、定期的に更新されていています。結構長く続いているんじゃないかな。↓こちら。



飲酒運転の果てに人を轢いてしまったものもあれば、披露困憊した状態で運転してしまったがために注意散漫になって人を轢いてしまったり、太陽の逆光で歩行者が見えず…というのもあったかと思いました。

死亡事故案件がほとんどで、遺族への謝罪の様や交通刑務所に数年入っていることなど、赤裸々に書かれています。

これ、車を運転する人は必読だと思いますね。読んでいてかなりキツイですが、これ読むとホント安全運転しなきゃって心底思いますもん。

当然飲酒運転はやっちゃダメだし、疲労困憊で運転するのは危険だってことも理屈ではわかっていますが、加害者を安易に批判することは僕にはできないです。

自分もハンドルを見誤って人を轢いてしまうリスクがある程度あるからです。飲酒運転は絶対にしないけど。

世の中、まだまだ飲酒運転するヤツ多いので、この手記は運転する全員に読んでほしいですね。見が引き締まると思います。

こういう視点での教育って重要だと思うんです。

で、バカッター事件についても、若者にこういう手記みたいなものを読ませることで、一定の抑止効果が期待できるなと。

みんな、バカッター事件が繰り返されて不思議がっているけど、事件を起こした若者はかつてのバカッター事件を知らないんだと思います。若すぎて。彼らが小学生くらいに起きた事件ならニュースなんか見ないし知らないでしょう。

なので、今回のインスタ動画で炎上してしまった事件も大人の記憶には残っているけど、今の小学生はほとんど知らないはずなので(少なくともうちの小学生の子供はニュース見ないので知らない)、彼らが20歳くらいになって、その時のメジャーなSNSがあったりすると、うっかり「イキり投稿」をしてしまう輩が登場するというわけですね。

そんな彼らが、もし高校の授業なんかで「バカッターの末路」みたいなことを知る機会があったら、本来やっちゃったであろう潜在バカッター10人中9人くらいは、後に「イキり投稿」を踏みとどまってくれるんじゃないかと。※10人中1人くらいはそれでもやってしまうんだとうけどね。

それを「これをやっちゃダメです。人に迷惑かかります。」的な倫理観を説くだけだと若者の心に響かないので10人中9人くらいはやっちゃうと。



ということで、今後のバカッター若者の人生を詰ませないためにもそういう教育を導入してほしいなと。

せめて、飲食店各社にはある程度責任があると思うので、そういう教材を作るべきだと思いますね。