一日に意思決定できる数は決まっているのなら、服を固定するより先にやることがある


ここ最近になって、「人間の一日に意思決定できる数は決まっている」って話が出てきましたよね。

ググればいっぱい出てきますが、こんなのとか。

生産性が低下する原因は、1日に決定する数が多すぎるのが原因
https://www.lifehacker.jp/2014/09/140930choices.html

一日に意思決定できる数が決まっているから、それほど大事なことじゃないものはルーティン化しておいて、ここ一番という時に正しい意思決定ができるようにしておく、みたいな感じです。

スティーブジョブスは毎回同じような服装だし、大前研一氏も日々の生活をルーティン化していることは著書でも伺えます。

そんな話題もあってか、特に最近になって、それを真似するかのように一般人も似たようなことをやり出して、それをブログに喜々と載せているのをよく見かけます。

「人間の一日に意思決定できる数は決まっている」というのは研究結果なので、否定しようがありませんが、一般人がジョブスのマネして服のデザインを固定化する(しかもなぜかジョブスと似たようなモノトーン調)人に一言いいたい。

ジョブスや大前研一は、それ以前のもっとくだらない意思決定を削いで削いで、それでも乾いたぞうきんを絞った結果のファッションだからね。

服を固定する一方で、ブログでめっちゃ悲観的なこと書いたり、あーでもないこーでもないと、いろいろ書いているけど、めちゃくちゃくだらないことに意思決定してるという滑稽さ。

服固定する前に、そこを治した方がよろしいかと思います。順番が逆かと。

特に悲観的な思考をする人は注意が必要です。悲観思考ってたぶん選択数が人より多いと思うんですよね。

あとは仕事がきめ細かい人も結局は頭の中でいろいろ考えているんです。孫子の、「拙速は巧遅に勝る」ってあるけど、トライアンドエラーを速く回すだけじゃなく、細かすぎる選択を排除するという点でも重要だったりするんじゃないかな、って思います。

ジョブスや大前研一、あとはイチローとかもそうだけど、すでにこれらを実践した上で、さらに生活をルーティン化しているだけだと思うので(著書からもそう伺える)、一般人はまず順番として、服装を変える前に仕事のやり方を見直しましょう。