無職やニートにとってクラウドソーシングは本当に役に立つのか検証してみた


最近注目されているクラウドソーシングですが、いったいどれくらい稼げるのか気になるところですが、こんな記事がありました。


「月の収入が1万円以下」とした回答者が37.5%と最も多かった一方で、「30万円を超える」とした回答者は3.2%いたという。そのなかで、全体を平均すると月の収入は4万5650円で、約半数が満足と答えた。

これを見る限り、アルバイトに毛が生えたような稼ぎでしかなく、とても自立できるほどのレベルではないことがわかります。

ボク自身も、一度どんな感じなのか2週間ほどやってみました。主にライティングのタスクだけでしたが、毎日1時間くらいとってコツコツやってみたところ、これは厳しいなというのが率直な感想。本当は1か月続けようと思ってスタートしたのですが2週間で断念したのが実態です。

人から与えられたテーマを書くのはつらい

与えられたテーマに対して1000文字近い文字を書くという行為が、ことのほか過酷だという点に尽きます。

ブログは自分が体験したことや思ったことを書くので、それほど苦にならないのですが、人が考えたテーマを書くというのは書き出しはともかく500文字過ぎたあたりからつらくなってきます。

なので、どこかのサイトから文章をパクったり、ソースが怪しいのに書いてしまう人の気持ち、ちょっどだけ理解できました。

以前、キュレーションサイトでパクリ記事や事実に反した記事が掲載されて問題になっていましたが、クラウドワーカーに仕事を丸投げしていたことを考えると、自明の結果だったんじゃないかと思いました。

とにかく、自分の意識しない内容を書くというのは、ネタに困る場合が多く、パクリや想像に任せて書いてしまうリスクが非常に大きいと思います。

いくら稼げるか?

僕は昼間に本業(サラリーマン)があるので、せいぜい1日1時間くらいでしたが、1日300円稼ぐのがやっとのレベル、仮に8時間みっちり働いたとしても2,400円しか稼げません。

1か月稼働日数を20日とすると収入は48,000円となります。とても生活できるレベルではありません。

もっとも、これはすべて安価なタスク案件での話であって、プロジェクトに参加すればもう少し単価の高い仕事が得られるのかもしれません。

しかし、プロジェクト案件をのぞいてみると、明らかな買い手市場だということがわかります。1つの案件に多くのライターがエントリーしていますので。かなり安値でエントリーするライターがいると想像するのに難しくありません。

かなりレッドオーシャンな雰囲気は感じました。

サラリーマンが片手間で副業、みたいなスタンスで挑むとちょっと厳しいかもしれません。

ところが強者は存在する

こんな厳しい世界ですが、中には強者が存在します。

冒頭のアンケート結果でもわかるように、30万円以上稼ぐ者が3.2%いますから。

身近ではTwitterで知り合った人が、多いときで月30万円、平均で20万円前後稼いでいた人がいます。ライティング1本で、です。

ここまで稼げれば立派なビジネスになり得ますね。

その人の収支推移を聞くと、ちょっとバラツキがあって不安定な感じは否めませんが、それでも最低でも12万程度にとどまっており、十分生活できるレベルまで稼ぐ力を付けたようです。

クラウドソーシングの役割とは

知り合いが稼いだように、本気を出せば10万から20万円くらいはいけるってことは証明されています。

一方で僕が経験したように昼間本業がある場合はとかなり厳しいのです。

30万稼いだ知り合いは元々ニートで、時間は十分にあったようです。そう考えると、ニートやワーキングプアのような国内で起きている労働問題の解決法の1つに成りうるのかな、とは思いました。

一度貧困に陥るとなかなか脱出することは困難なのですが、そこからひとまず脱出する手助けはしてくれそうです。エンジンで言うセルモーターみたいな役割なのかな。

月10万から20万円くらい稼いで、開業届け出して、ってやれば、「前職:無職」からとりあえずは脱せますね。

ただ、そこに居続けるのは厳しいと思うので、それを足がかりに人脈を広げたりビジネスを広げていく必要はあると思います。そうやって収入を上げていった人は実際にいるみたいだし。

今だったら、ブログなんかでニートから脱出しようとする経緯や、クラウドソーシング現場の実態なんかを書いて公開すればそこそこPVは稼げるんじゃないかなって思いますね。時間はかかるけど。

巷で言われている、クラウドソーシングの闇みたいなものは、実際やってみてあまり感じませんでした。いまはもうやめたけど、小銭稼ぎにまたやってみたいなと思ってます。