圧倒的地頭の良いヤツがごろごろいる組織の中で凡人はどのように生存していくべきか書いておく


昔と違って今のサラリーマンは出世欲がないと言われています。

昔のことは知りませんが、たしかに今は感覚的に出世欲の強い人はごくわずかのような気がします。

もちろん、ほぼエンジニアという組織の中は特にそうなのかもしれません。銀行とか公務員はまた違った世界があるのかもしれませんが、それでも昔よりは減っているのでしょう。

なので、仕事をガツガツこなしていかなくても良いのかもしれませんが、世の中そうは甘くなく、今は昔に比べてリストラにあうリスクが高まっています。

ノホホンと過ごしていると、会社の業績が悪くなった際に早期退職というリストラの名簿に名前が載ってしまうのが世の常なのです。

僕も過去多くの仲間が散っていくのを送り出してきました。

なので、あまり会社で勝ち進もうとは思わなくとも、会社内でそこそこの存在感を出しておかないと出世はともかく、最悪クビということになりかねないのです。

今日はそんなサラリーマンの生存戦略についてのお話です。

頭の良いヤツだけが仕事ができるのか?

まず、会社に入って思ったのは頭の良いやつはホントに多いってことです。

たぶん地頭が良いのでしょう。

でも、これって先天性の要素が大きいので今からがんばって到達しようとしたって無理です。地頭は遺伝です。

地頭が良いと記憶力抜群なので仕事を取りこぼすことがあまりなく、何かとすぐ忘れてしまう(つまりバカな)僕としてはホント羨ましいなと思います。

ただ、じゃあ仕事の出来不出来は地頭の良さがすべてなのか、っていうとそうではありません。むしろ地頭の良さが仕事に貢献できる割合は全体の半分以下だと思います。

仕事が出来に影響する要素は僕が思うに以下の4点に集約できると思っています。


  1. 地頭が良い
  2. 知識量が多い
  3. コミュニケーション能力
  4. 努力

1の地頭の良さは上で書いたとおり遺伝的な部分が大きいので、残念ながら努力でどうすることもできません。

次の知識量も努力の要素はあるにせよ、やはり旧帝大の大学院あるいは博士号を取った人間の知識量はなかなかその差を埋めるのは難しいです。

ただ、この2つはあった方がそりゃ有利ではあるものの、仕事の出来を決定づける要素としては全体の半分以下の割合というのが僕の感触です。

実は人間性の重要度が大きい

サラリーマン歴25年の僕の感触としては、コミュニケーション能力と努力の2つが大きな割合を占めていると感じます。

頭が良くて知識量も豊富な人間でも怠け者だったりコミュ症のために、過去散っていった姿を見てきた僕としては本当にそう思います。

逆に頭脳が平均レベルでも陽キャの努力家は会社に残っています。よほど高齢でなければだいたい会社に残っています。

なので、少なくともサラリーマンという組織の中ではこの2つが生存できる重要な武器になります。

ちなみに大企業で社長になれるような秀逸な人材はだいたい1〜4すべて備わっていると思います。

よく、サラリーマンの出世は上司に媚びへつらうみたいなイメージを持っている人いると思いますが、(小さい会社はともかく大きい会社では)そんなタイプが出世したケースは見たことないです。

かなり昔はそういう例もあったのかもしれませんが、今の企業ではそんな人材は部長にもなれません。

若い頃に先輩から「バカは努力で補え」と言われた

かつて、20代の頃に先輩からバカは努力で補えって言われたことがあります。

その時はなんて言い草だって思いましたが、今はその意味がよくわかります。これがサラリーマンとして長く働ける生存戦略です。

頭の良さや知識量はどうすることもできないけど、努力なら心の持ちようでどうにでもなる、という至って地味な結論でした。

ともすれば残業過多に向かいやすいのですが、働き方改革で努力の度合いが以前に比べて下がってきている今だからこそより価値はあります。(残業過多はダメだけど)

あと、コミュニケーション能力が先天性の要素が強いと思われがちですが、別にフェイスtoフェイスのコミュニケーションを取る必要はなく、例えばメールでこまめにコミュニケーションを取る方法もあるわけで。

なのでコミュ症だからといって絶望する必要はなくやり方次第かと。(事実、コミュ症の人がネットでは饒舌になっているし…)