経済ド素人の僕が過去50年の日経平均推移から2019年以降の景気を予想してみる


2018年で景気がピークアウトしたと言われ、株価や為替市場に不穏な動きを感じます。中国の景気も失速したと報道もされ、そろそろ景気やばい感じです。

この景気も2012年ころから始まって6年が経っています。好景気がここまで長かったのってあったんですかね。バブル景気も1986〜1991年までと言われていて約5年間でした。

ITバブルもたった2年だったし、好景気ってそんなもんです。

6年も続いた平成最後の好景気も今年で終わってしまうのか、経済学者でもない僕が知るよしもありませんが、素人ながら過去の日経平均株価から考えてみたいと思います。

直近10年の株価は右肩上がり

以下がこのサイトから持ってきた直近10年の日経平均株価の推移です。



見ての通り右肩上がりです。厳密に言うと2012年までは低迷していたものが2013年以降上昇していっています。アベノミクス効果ですね。

アベノミクス自体批判する人は多いし株価だけが景気のすべてじゃないけど、ただ、少なくとも日経平均を押し上げた功績は認めて良いんじゃないかと思います。中国景気などの外部要因もあるんだろうけど。

このグラフを見る限りでは、まだまだ上昇トレンドの中にいるように見えてしまいます。

50年スパンで株価推移を見てみると…

今度は過去30年の推移を見てみましょう。ちょっと長いですがこの期間をおさらいします。



中央あたりに大きなピークがあり、今の好景気ですらそのピークの2/3程度でしかありません。まだまだ上がる余地はあると思いたくもありますが、この大きなピークはいわゆるバブル時代でかなり特殊な時代でもありました。

要所要所でイベントがあった時代を重ねてみるとこんな感じです。



1970年から1989年まで株価は一気に駆け上がっていることがわかります。まるで2017年後半の仮想通貨みたいな値動きですね。これが高度成長期後半からバブル時代かけて上昇した株価推移です。


この期間は特殊な期間でもあるのであまり参考にできません。ちなみに僕が小学生だった1970年後半では1ドル250円くらいでした。それがあっという間に200円になり、100円台に突入した時代です。

バブル景気当時は4000円台に突入するとの大方の予想でしたが、1989年を最後に一気に落ちます。ただ、1992年くらいまでは不景気になった感覚はなく企業も街の中もまだまだ好景気に酔いしれていました。

あれ?ヤバイかな?なんて思い始めたのは1993年くらいで、就職氷河期に突入したのもこの時期です。

この時期大学を卒業した世代がロスジェネ世代ですね。



で、長い長い不況時代を経て(銀行も証券会社も破綻しました)、1997年くらいからITバブルが勃発します。携帯電話が一般に広まったのがこの頃。日本はiモード一強時代です。この時期は僕も仕事が超忙しくて残業100時間は軽く超えていました。

2000年に入ってすぐにITバブルは一気に崩壊します。もう、真っ逆さまと言って良いくらい景気が落ちました。昨年末まであれだけあった売上が一気に落ちましたからね。最初は在庫調整なんて言っていたのですが春くらいになってこりゃ本格的にヤバイなってみんな気づいたんです。

そしてまた不況に突入し、就職氷河期となりました。



で、その後2005年くらいから株価が上昇し始め、2007年くらいにピークがあります。

ここはデジタル関連の好景気がありました。iPhoneの登場を皮切りにスマホが登場したのもこの頃だし、液晶テレビが登場したのもこの頃。ちなみにシャープの亀山ブランドが現れたのもこの頃です。

大手電機メーカーの売上がうなぎ登りとなった時代です。

ちなみに、「ヒルズ族」が目立って現れたのもこの頃で、あのライブドアのニッポン放送への敵対的買収を仕掛けたのもまさにこの時期です。

そして、サブプライムショックを皮切りに2008年にリーマン・ショックまで発展して世界的な大不況に突入するわけですね。追い打ちをかけるように日本では2011年に東日本大震災が起きてしまい経済的に泥沼にハマってしまいます。



この時期の不況を民主党政権のせいにする向きがありますが、個人的には世界的な不況と天災が重なった結果だと思っていて、すべて民主党政権のせいにするのはちょっと言い過ぎじゃないかなって思っています。

で、その後、ご承知の通りアベノミクスが登場し景気が上向きます。バブル景気を除けば最も株価が上昇してくれました。

景気はバブル崩壊以降の株価の範囲で循環すると思う

高度成長期からバブル崩壊まではあくまで特殊だとして、その後の株価を見ると20,000円くらいのピークと8,000円くらいのボトムが繰り返されていることがわかります。



日本ではもうどんなにがんばっても1980年代のバブル経済はやってこないとすると、1993年以降の株価の範囲で景気が循環すると考えて良いと思います。

日経平均で8,000円から20,000円前後の間で循環されると考えると、現在の株価はピークと考えた方が妥当ですね。

なので僕的見解は2019年以降は日本は(世界は)不況に向かっていくと考えています。

何かの大きなトリガーをきっかけに大きく下がっていく気もしていて(かつてのリーマン・ショックみたいに)、たぶん中国経済の落ち込みが今回のトリガーになるんじゃないかなって思っています。

最近あまりいい話聞きませんもんね。中国経済。景気がピークアウトしたって話を昨年末あたりからよく聞くようになりました。

過去の教訓から、景気が上がり続けることはなくいつかは下がるのは間違いなくて、株価推移を見る限りではそろそろなんじゃないかと思いますね。

今の大学1,2年生が卒業する頃は超氷河期時代に突入しているかもしれません。今のうちに学生時代をどう過ごすかよく考えておくべきだと思いますね。