おい、この図を出すのやめろ
最近、Twitterでこんな図を目にすることがあるのですが...
「ここが産んでくれたら」と示しているところは、僕たち団塊ジュニア世代です。ぼくら世代の出生率がよかったら今ごろ赤点線のピークがあったわけで、少子化問題に発展していなかったという理屈です。
さて、こんなこと言うのどこの老人だよって思っていたら、20代30代の若者だってことに軽い目眩がします。
いや、お前ら世代だって出生率低いだろ。
たぶん僕らの世代の出生率は1.2〜1.5くらいだったかと。ちなみに僕達を産んだ親世代は出生率2を超えていましたね。そんな親世代に言われたのならまだわかりますが、同じく出生率の低い若い世代から言われるって...。完全に自分のこと棚に上げています。
若い世代からこういう無茶な意見が出てしまうのは、少子化=日本オワコンみたいな話ばかりが取り沙汰されていて、みんなそう信じてしまっているからだと思うんですよね。
このブログで何度も書いているけど、少子化の流れはもう止められないし、そもそも産みたくもない人に「産め」って社会的に強要しているようで嫌ですね。産むか産まないかは個人の自由なんだしさ。
少子化って騒いでいるけどここ10年の出生率は下がっておらず横ばい(やや上向いている)で、30〜40年後は年齢別人口分布が今よりずっとフラットになっているはずです。その時は人口が8千万人程度になっているだろうけど、今の経済大国4位のドイツだって人口8千万人ですからね。日本終わったって言うのは極端すぎなわけで。
まあ、1.2億人→8千万人になる過程で社会保障費が膨れ上がって大変になる時期はあるんだろうけど、その時期を耐えれば人口分布がフラットになってくれます。
その間に現役世代にのしかかる社会保障費が大変になるってことなんだけど、年金受給額を70歳からにするしかないですね。そもそもかつて60歳と決めた時は平均寿命が70歳くらいだった時で、あれから寿命が10年伸びたんだからそれに応じて70歳から受給で良いのではないかと。(要はみんな70歳まで働こうってこと)
まあ、とにもかくにもネット著名人中心にあまりにも少子化→日本ダメになる、という意見が氾濫しすぎていて若者の危機感を煽っているわけです。
今から子供が急に増えても福祉費や教育費なんかで社会保障費が膨れてしまって逆効果なんですよね。もう手遅れなんです。
それについては以前ブログ記事にしました。
少子化対策がすでに手遅れで今は経済的に逆効果だってこと数字で証明するよ!
https://highday-wood.blogspot.com/2017/11/blog-post_24.html
そろそろ少子化を煽る意見はおさまってもらって、少子化前提でどうやって社会を良くしていくかとか、前向きな話がほしいところですね。