サラリーマンが副業でやらかしてしまう代表格が、外国為替証拠金取引、いわゆるFXです。こいつで大損するサラリーマンが後を絶ちません。
専業主婦でもやらかしてしまうみたいです。この動画なんてもう見てられないですよ。
なんで、こんなにFXで人生詰んでしまうほど大損してしまうんでしょうか。
僕の経験から申し上げれば、簡単に勝つと勘違いする瞬間があり、その際に大勝負に出るからなんです。単なる勘違いなので、大きく勝負に出た際に大負けするんです。そうなると、ドツボにハマり、負けを巻き返そうと負のスパイラルに陥ってしまうのが、だいたいのパターンなんじゃないかなって思います。
あ、僕はFXを1年くらいやってトータルで勝っていません（笑）。損して引き上げています。でも損失額は1万円程度で済んでいます。
損したくせに偉そうなこと言うなって言われそうですが、大損はしていません。FXで負けて損失がたった1万円程度っていうのは、結構驚異的なことだと思うんです。
そんな僕から、FX初心者向けに言いたいことが６つあります。
地合いが良いときに勘違いする
FXに限らず株や先物のような投資には、いわゆる「地合い」というものがあって、誰でも簡単に稼げる期間があるんです。そこで勘違いしてしまうんですね。先ほど申し上げた、「簡単に勝つと勘違いする瞬間」というものですね。
どんな時かっていうと、上昇もしくは下降トレンドがものすごく強い時です。
簡単に反転しないので、その方向にエントリーすれば寝ていながら稼げるという瞬間です。
中長期トレードで投資のうまい人は、この期間にしかエントリーしませんが、下手な人は地合いの良い悪いが区別できず、この間に稼いで気が大きくなって、地合いが悪くなった頃に掛け金を増やすという暴挙に出ます。
自分の投資能力は、1年くらいの期間で判断すると良いでしょう。1か月程度勝っても単なる地合いの良さ助けられただけの可能性が高いからです。
明確なロジックがない
チャートを見てエントリーするかどうかを判断するわけですが、過去のチャートパターンからエントリーサインを導き出すロジックが必要です。失敗する人は、まずこのロジックを持っておらず、闇雲にエントリーしているんじゃないでしょうか。
ローソク足がどういうパターンだったら、ボリンジャーバンドやストキャスティクスがどのような状態だったら、というロジックを身につけないと勝ち続けることは難しいでしょう。
ロジックは色々なものが巷にあふれ返っていて、成功者が作り出したロジックは高額な情報商材にまでなっています。
高額な情報商材に手を出すのはあまりお勧めできません。なぜならロジックと自分の性格とは表裏一体で、他人には有用であっても自分には無用だった、というケースは枚挙に暇がないからです。
最初は書籍などで勉強して、自分の性格に合ったロジックを探すことが大事です。
ロジックを守らない
せっかく習得したロジックですが、案外、投資中に守らないケースが多いんです。正確に言えば「守れない」。
負けて損失が出た時に、それを巻き返そうと焦る。
なかなかエントリーポイントが現れず、イライラ感が募る。
こんな場面で、多少ロジックに合わない場面でエントリーしてしまって大損するなんてことが結構多いです。
素人がついやってしまう禁じ手
ナンピンです！ これやっちゃいけません。投資の世界では禁じ手と言われていて、これに手を出して大損する人が結構いたりします。冒頭の動画の主婦はたぶんこれをやってしまったんじゃないかな。（あくまで想像）
買い建てた後に価格が下落した場合、下値で買い増しすることで、1株あたりの買い値（平均取得価格）を下げる手法である。平均取得価格が低くなることで、その後の上げ幅が少なくても、利益が出る・±0・軽微な損失で処分する等が可能となる。これが「ナンピン買い」である。空売りした後で株価が上昇した場合に、上昇後の値段でさらに売り増しする「ナンピン売り」もある。
ナンピンの技法は、取引が損失となる確率を低下させる。しかし結局不成功に終わった場合は、状況しだいで損失額は数倍にまで拡大する。
Wikipediaより
要は、例えば買いポジションで損失を出している局面で（下降している時に）「ここが底だ！」と思って、「この先上昇に転じるんだから買いましておこう！」とやってしまうことを、ナンピンと言います。
一応、技法の１つとされていますが、僕はナンピンで勝った人見たことないです。
なぜなら、ピークあるいは底を事前に予測することはほぼ不可能だからです。実際に底を打って十分な上昇に転じたことを確認して、ああ、あそこは底だったんだな、って判断しているに過ぎません。
ナンピンはおそらくプロでも手を出していないんじゃないでしょうか。
損切りが下手
まあ、これは書くまでもないでしょう。この手の話で必ず出てくる案件です。とにかく、損失を出す人って損切りが下手なのです。「機械的な」損切りが大事！証拠金が高額すぎ
初心者なのに証拠金を数百万レベルを預ける人がいますが、これが一番の問題なんです。前出の動画の主婦もおそらくこのタイプ。僕の知り合いにも自分の退職金を突っ込んだ人いますが、1か月後に半分になってしまいました。
まず、初心者は最低額でスタートし、１~２年くらいはその証拠金でやり続けるくらいの慎重さが必要なんです。
で、その最低額なんですが、ほとんどのFX証券会社は５~10万円くらいじゃないかな。最低発注数量が10,000通貨で、最大レバレッジが25倍なので、そんな感じです。
僕の場合は、最低数量が1,000通貨からできるYJ!FXを利用しているので、証拠金は1万円程度。ロスカットがあっても1万円しか損失が出ないようにしました。
これで、1年やって、途中証拠金を足しながらやって、トータルの損失は1万円程度で手じまいしました。自分の小遣いの範囲内なので全然痛くありません。
もし、1年以上勝ち続けられていたら、今でもやっていたかもしれませんが、負けたので手仕舞いです。自分がFXに向いていないと判断するのに1万円程度で済みました。
