先に言っておくと僕は中絶反対派ではありません。この記事のような判決にかなり違和感を覚えます。
一方で中絶反対派の意識ってどんなところにあるんだろうと以前から興味はありました。
以前、ここが変だよ日本人ってテレビ番組があって、この中絶の是非について取り上げていました。このときに中絶手術中のエコー画像が流れ、それを見た一部の人たち(全員白人男性)がヒステリックに中絶反対を訴えていたことを思い出しました。
どうやらお腹にいる子は生後の子と同様の命と捉えていたようです。その後の議論で例えレイプによる妊娠であっても○すべきではないと。あまりにも認識の違いにかなり驚きました。
つまり僕たちの常識レベルに置き換えると、生後5ヶ月くらいの子を殺しても構わないか?という問いに答えるのと同等であるんだろうなと。
僕らの常識では、(法律に触れるかどうかという意味ではなく倫理観念として)どんなに望まない出産であっても、一度出産してしまえば○すことはできません。その子は一個人として認識します。
過去にこんな例があります。
新旅行中の海外で奥さんが単独行動中に性被害にあってしまい、それをご主人に黙っていて、帰国後妊娠したがきっと旦那さんの子だろうと信じたが生まれたその子の肌の色は違っていたと。(実話です)
これを聞いて生まれた子を○すことに我々は同意できるでしょうか?ほとんどの人は反対するんじゃないでしょうか。僕も気の毒だとは思うけど○すことには賛成できません。
仮に何十年後かに生後5ヶ月までなら○しても良いという世論が若者中心に形成されたとしたら、僕たちは賛成してあげられるのかというと疑問ですね。
このラインが中絶可否のレベルまで上がったのが米国の中絶反対派になるわけで、彼らを納得させるのはまあ無理なんじゃないかなと思うわけです。
今反対している人たちの多くは高齢だろうから、彼らがこの世からいなくなるまで待つしかないんだろうなと。