有象無象の雑多なチャンネルが乱立しているYoutubeは信頼性という意味では低いのだけど、Newspicks、PIVOTのような優良チャンネルも現れ始めています。
しかし、個々のチャンネルがスマホアプリを提供しいて、個々にマネタイズしているのでユーザーはそれぞれのコンテンツにお金を支払う必要があるわけです。これがテレビというマスメディアを超えられない大きな理由になっていると思うんですよね。
これらの優良チャンネルが共同でAmazonプライムのようなプラットフォームを用意して1つのサブスクに統一すればテレビに打ち勝つことができるのではないかな〜と思い、ちょっと考察してみました。
個別課金の壁とテレビの強み
現在、NewsPicksやPIVOTは、それぞれ独自のアプリやプラットフォームを持ち、有料会員制のコンテンツを提供しています。これは、良質なコンテンツを維持するための重要なマネタイズ手法なのですが、ユーザーの視点に立つと一つの大きな障壁になっていると思います。個々のチャンネルごとに課金が必要なため、視聴者は複数のコンテンツを楽しむためにそれぞれお金を払わなければなりません。
一方で、テレビはどうかというと、基本的に無料(NHKを除く)で視聴でき、スポンサー広告によって運営されています。視聴者は多様な番組を一つのプラットフォームで楽しめるため、個別課金のわずらわしさがありません。この手軽さが、YouTubeの優良チャンネルがテレビを超えることを妨げている要因の一つではないかと思っています。
Amazonプライムのような統一プラットフォームの可能性は?
この問題を解決するためには、NewsPicksやPIVOTをはじめとする優良チャンネルが共同で一つのプラットフォームを作ることが有効ではないかと思っています。たとえば、AmazonプライムやNetflixのような月額制のサブスクリプションモデルを導入し、複数のチャンネルを一つの料金で楽しめるようにすれば、視聴者にとっての利便性が大きく向上します
この統一プラットフォームには、以下のようなメリットがあります。
- 視聴者の負担軽減:一つのサブスク料金で複数のチャンネルを利用できるため、個別課金のハードルが下がる。
- ユーザーの定着:一つのサービスに多様なコンテンツが集まることで、視聴者が定着しやすくなる。
- 広告収益との両立:テレビと同様に、広告モデルを組み合わせることで、さらに収益の可能性を広げられる。
- 制作の質の向上:安定した収益基盤ができることで、より質の高いコンテンツ制作が可能になる。
既存のサービスとの違いを明確に
もちろん、YouTube自体がすでに広告モデルとYouTubeプレミアムというサブスクリプションモデルを持っています。しかし、YouTubeはあくまで誰でも投稿できるプラットフォームであり、専門性の高いコンテンツだけを厳選したサービスではありません。デマや誇張の強いコンテンツも多数あります。
だからこそ、信頼できるチャンネル同士が手を組み、専門性を重視した「厳選動画プラットフォーム」を構築することには大きな意味があると思います。ビジネス・経済・科学・テクノロジーといったジャンルに特化し、そこに提供するチャンネルも厳選することで、テレビのニュース番組やドキュメンタリー番組と同等の価値を持つサービスに成長する可能性がると思います。
まとめ
YouTubeは確かに影響力のあるプラットフォームですが、個々の優良チャンネルがテレビを超えるにはまだ課題が多く、特に、個別課金のわずらわしさは、視聴者にとって大きなハードルになっています。
もし、優良チャンネルが手を組み一つのサブスクリプションプラットフォームを構築できれば、テレビに匹敵する影響力を持つ可能性は十分にあります。テレビの強みである「多様な番組を一つの場所で楽しめる仕組み」を取り入れつつ、YouTubeにはない専門性の高さを武器にすれば、新たなメディアの形が生まれるかもしれないかと。
僕自身、こうしたサービスが登場すればぜひ利用したいと考えています。今後、どのような形でメディアが進化していくのか、引き続き注目していきたいと思います。