勉強をやってこなかった人ほど子供は無限に勉強できると勘違いする


当然ですが子供にとって勉強時間には限界があります。

勉強が好きで好きでたまらない子だったら別ですが、通常子供は勉強が嫌なものなので勉強時間は心理的負荷がかかります。僕もそうでした。

なのに、大人の中には子供に十分な休憩もさせずに延々と勉強させるようなことをする人いるんですよね。これ、子供はかなりの確率で潰れます。

スポーツは厳しい練習は必要なものの、それを超えて限界を迎えるとケガをします。それと一緒で、勉強も過ぎると精神をおかしくしちゃうんでうすよね。精神は外から見えないのでわかりにくいのですが。

勉強は体力面での「疲れ」はスポーツに比べ小さいので努力で延々と続けられると勘違いしやすいのですが、精神面で「疲れ」があります。これ、あまり勉強したことない人には理解されにくいみたいです。厳しい受験勉強とかの経験があれば理解しやすいのですが。

自分を限界近くまで勉強しなかったから、そもそも限界の存在を知らないという。

うちの奥さんがその典型で、うちの奥さんってあんまり勉強しないで高校も短大もそんなに勉強しなくても行けるようなところを出ています。代わりにスポーツは結構やっていたのですが。勉強についてはあんまり苦労してこなかったみたいです。

そのせいか、子供が勉強でヘトヘトになっていても、あともうちょっと!あともうちょっと!と勉強を終わらせたりしません。すでに限界に達しようとしているのに、努力の問題と考えてしまいます。

さすがに僕が止めますが、ほんと、勉強をちゃんとやってこなかったってこういう弊害があるんだなって思いました。

思い返せば、うちの母親も同じでしたね。

地元の誰でもはいれる低偏差値高校を出ていますが、似たようなことはありました。こっちは限界迎えて目も霞んでいるのに休ませてくれなかったなと。

頭が疲れているときは、著しく能率が悪化するので休ませなきゃダメなんです。テレビ見せたり遊ばせたり、それをある程度やってから勉強を再開させればいいんですよね。

もちろん、遊びモードから勉強モードに変えるのも結構大変なのですが、子供の精神衛生上はこっちの方が俄然いいんです。

似たような話として、ケンカをやってこなかった人は限界を知らないので相手にケガをさせやすい、というアレですね。まあ、僕はケンカの経験値は低いのでこっちについては何とも言えませんが、理屈としては同じです。

あと、勉強をしてこなかった人は、子供はほっとけば勉強してくれると勘違いしやすいですね。勉強の時間を設けるまではいいのですが、自分の部屋で勉強をさせてあとはほっとく、みたいな。これも勉強をやってこなかった人の典型パターン。

子供はかなりの確率でサボりますから、だらだらとやるだけで部屋にこもった時間ほど勉強してません。理想は親と一緒に勉強することなんです。リビングでの勉強が良いとされている理由は単純にここにあるんです。

何事も経験と言われますが、勉強も同じなんだなって思いました。