【酷い研修体験記】新人研修で赤ちゃんのモノマネさせられたぞ!
僕は20年前の新人の頃、会社で酷い研修を受けさせられたことがあります。それは、「人前で赤ちゃんのモノマネ」をするというもの。そんな酷い研修の体験記です。
最近、過酷な研修で22歳の若者が自殺してしまうニュースがありましたが、そんなニュースをみて、かつての酷い研修を思い出しました。
ゼリア新薬の22歳男性「ある種異様な」新人研修受け自殺 両親が提訴
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-00010006-bfj-soci
ゼリア新薬って会社もひどいけど、研修を請け負ったビジネスグランドワークスとかいう会社もクソですね。
このニュース読んでまず最初に感じたのは、20年前ならいざ知らず、いまだこんな研修が残っていたという点です。
こんな研修がビジネスとして成り立っていることに素で驚きました。
このニュースを見て、僕も20年前にひどい研修を会社で受けさせられたことを思い出しました。
講師は外部から招聘された人でした。たぶん、今回の事件と同様、研修専門の会社から派遣されたのでしょう。
すごく奇妙だったのが、みんなの前に立って「赤ちゃんのモノマネ」をさせられたこと。
もうね、「バブー」とか言わなきゃいけないんです。(これ、マジ) 順番に全員やりました。
最初に講師(おそらく40代後半。おっさん)から模範演技があったのですが、もう、グロテスクそのもの。そこから続く我々の赤ちゃん演技はまさに地獄絵図。
いったい何がしたかったのかって今思えば、やはり「意識行動改革研修」だったのでしょう。
「自分をさらけ出す」とか「心のバリアを打ち破る」みたいなものが目的だったと思いますが、20年経った今でもいったい仕事に何の関係があるのか全く理解できていません。
今回の事件も過去のいじめ体験を発表させられたりしたのも、考え方の根っこは同じだと思います。
ちなみに、赤ちゃん演技のあと、なぜか僕が1人呼ばれてみんなの前に出されました。何やるのかと思いきや、突然目隠しをさせられて、高く積み上げられた机の上に乗せられ、「後ろ向きに飛び降りろ」と言われました。「みんなで下で支えるから飛び降りろ」と。
めちゃくちゃビビりましたが、このときの僕は直前の赤ちゃん演技に怒り心頭だったので思い切って飛び降りてやりましたよ。ホントは「できません」と懇願しているところに、なぜできないのかと講師が問い詰めるというのがテンプレだったらしいのですが、僕は飛び降りてやりました。ざまー。(もちろん、みんな下で支えてくれました。)
そんな奇妙な研修も終わり講師がいなくなった後にみんなで雑談する機会があったのですが、みんな心に何も響いてなかったですよ。意識改革なんて毛ほどにもなかったです。当時の僕たちが出した結論は「この研修を発注したうちの人事はアホ」でした。
ただ、このとき、目隠しで後ろから飛び降りたことは少し尊敬されました。その時だけはちょっと気持ちよかった。
今から20年前の話です。
実は当時そんな研修が流行った時代でもあったんですね。うちの会社以外でもチラホラ耳にしました。いわゆる「人格形成セミナー」ってやつです。
20年くらい前に流行ってうちの会社でも取り入れたのでしょう。ちなみに次の年からその研修はなくなりました。不評でクレームがあったんじゃないかな。
今では思い出の1つですが、今回の事件ですごく驚いたのは、今もそんな研修が残っていて、それがビジネスとして成り立っているってこと。
そんな研修ビジネスをやるやつは単なる狂人だと理解できたとしても、一般企業からいまだそんな研修に発注しているとは素で驚きました。いま21世紀なんだけど...。
まずは労基が動いてほしいですね。