あと数年後に不況が必ず訪れる。今の若い学生に言っておきたいこと。


いまの学生さんに言いたいことは、これから数年後に確実に不況が来るってこと。運悪くその年に卒業を迎える可能性があります。いまの景気ははっきり言って良すぎるってこと。

2020年以降に卒業を迎える予定の学生さんは特に気をつけてほしいです。

23年サラリーマンやってきて、世の中を見てきた経験から、2020年を越えた頃に確実に不況が訪れると思っています。

2020年以降に世界的な不況になると思う

今うまく行っているもろもろのことが2020年で一段落つきます。

オリンピックは関係ありません。日本ではオリンピックが1つの節目になりますが、世界規模ではまったく関係ないです。4年に1回かならず来る(冬季入れれば2年に1回来る)ものなので、何ら特別なものではありません。

いま、いろいろな業界がバブルと思えるほどの好調を機していますが、それらほとんどが2020年くらいに「着地」します。要はひと段落つくんです。

そうすると、今まで過剰に回っていた景気がドスンと停止して、そのあとは真っ逆さまに落ちていきます。これがバブル崩壊。

バブルの原因はいろいろあるだろうけど、僕の経験上、「過剰投資」「過剰見込み」が大きいですね。

顧客が好調だと、その取引先はこぞって取りに行きます。その際に他社を出し抜こうと頑張るから、各社予測を大きく見積もります。顧客Aに対し、B1, B2, B3, B4の4社が営業しているとしたら、見込み額B1+B2+B3+B4は、Aの見込み額より大きい。

A見込額 << B1見込額+B2見込額+B3見込額+B4見込額

で、Bの4社にぶら下がっている多数の取引先、更にその下の...と見込み額はどんどん膨れ上がっていくわけですね。それがバブルの正体なのです。

そして、その見通しが、おそらく2020年あたりで着地します。そうすると市場が一気に萎むんです。見込み額を下方修正していくので、その連鎖で大不況が起きます。

不況時に卒業年になるかもしれない

今の学生さんは、自分の卒業年に不況が訪れる可能性があることを認識しておいた方がいいですね。そうなったときに個人の能力をはるかに超えます。

2000年以降の氷河期世代や2009年、2011~2012年に卒業した学生は、自分ではどうすることもできないレベルで超就職難を経験しました。そのレベルの波がもう間もなくやってきて、運悪く自分の卒業年にあたってしまうという可能性があるわけです。

僕が言いたいのは、企業に就職できずとも自分の力で稼げるようにした方がいいってことです。最近はやりのブログでもいいし家庭教師でもいいし。とにかく学生の時間の自由の利く間に何かしらの稼げる力を身に付けておいてほしいです。

今のうちに色々手を出せば自分にあった何かが見えてくるはずで、見えてきたらそこに自分のありったけのリソースをぶちこんでおいてください。

結果的に好景気が長引いて企業に就職できればそれはそれでいいんです。

ただリスク対策はしておいた方がいいですね。ITバブル崩壊、リーマンショック、大震災...、景気が冷えると文字通りまっ逆さまでした。そしてそれを正確に予測できた人はいませんでした。

ただ、ひとつ言えるのは、「今の景気は良すぎる」ってことです。必ずその反動はあるってことは肝に銘じておきましょう!