フリーランスブロガーに言いたいのは才能のアウトプットだけだといつか枯渇ってこと。フリーランス経験のないワイが偉そうに語る。
某有名の高知系炎上ブロガーがブロガーからYoutuberに転向したことで批判されていますが、3月のGoogleアップデートで自身のブログのPVが激落ちしたことを予測していたとしたらむしろ大したもんです。
いろいろ批判されている彼も、やっている内容はともかく、あの変わり身の早さはちょっと見習いたいなとも思っています。
もちろん、若者をそそのかしたり、例の仮想通貨アフィだったり、やっている自体は賛成できませんが、あの多動性はフリーランスにとって有意に働くんだろうなって思いますね。
むしろ、彼の後ろにわらわらと連なっている信者たちの方がやばい気がしていて、学校や会社辞めてブログ1本で食っていこうというところに破滅の道が見えてしまっています。
かつて僕の知り合いにニートでブロガーがいました。その彼のブログは幸運にも高知系ブロガーの目に止まりブログ内で紹介されてPV爆上げになりました。
僕が彼と知り合ったのはすでに多くのPVを得ていた時で、彼はその高知ブロガーにいたく感謝していました。
ところが、高知ブロガーは突如ブログオワコンとか言ってnote販売に舵を切り、それが相当ショックだったのでしょう。裏切られたと憤慨して180°アンチに転向してしまいました。
しかし、僕にはブログ1本に固執する彼の方が心配だったんです。副業ならいざ知らず、生活の糧にブログ1本でってこの先何十年も続くはずもないと思ったからです。収益が安定している今のうちにもっといろいろなものに手を出すべきだと。
残念ながら僕はその時に彼にははっきり言いませんでした。相当興奮していたし言っても僕との関係も悪化するだろうと。
その後、Twitter上で別の高知信者との言い争いもあって短絡的にブログを閉鎖してしまい、今では僕とも音信不通になってしまっています。
フリーランスの怖いのは自分の才能が陳腐化することです。やり始めはうまくいっても10年先に通用しなくなるのが常で、そこにはやはり商品寿命というものがあります。
企業だって1つの商品やサービスを何十年も採算を維持できるのは難しく、そのために研究開発や企業買収をしているわけで、そういった新陳代謝を常に考えているわけです。
商品を製造、販売している人がその商品が売れなくなっても途方に暮れません。それまでに開発した新しい商品が現れ、今度はそれを取り扱うようになるんです。その商品をずっと前から研究者が取り組んでいたものです。
それが企業です。うまく行かない企業もあるけどそのサイクルを常に考えているのです。
フリーランスになったらそういうサイクルを自分の中でやっていかなきゃいけないわけで、それって難易度が超高いと思います。
僕は製造系エンジニアですが、研究者と話をすると考え方が明らかに違います。物事へのアプローチが全く異なります。これはどちらも正解で要は量産と研究とでは全く違った能力が必要なんだと思います。
企業内ではいろいろな人がいてそれぞれのセクションでがんばっているので成り立つのですが、フリーランスはそれを1人でやらなければなりません。
フリーランスブロガーは20代に多いようですが、この先40年近くもブログ1本で稼げるわけはなく、じゃあ何か「研究開発」に相当するような活動をしているのか?っていうとそうでもなさそうな点は不安を覚えます。
研究開発は千に一つの世界なので、今のうちにいろいろやっておかないと将来行き詰まると思うんですよね。
例えばサラリーマンを定年になってあと5年はブロガーで食っていく、というのなら問題ないのですが、20代の若者がこの先何十年もやっていくとなるとどこかで行き詰まります。
環境も変わるし。
僕が大学生だった30年前はフリーターという働き方がフィーチャーされていました。僕のバイト先にもいましたね。彼らはそのフリーターというポジションで一生過ごしていくと思っていましたが残念ながらそうはなりませんでした。
いつの時代も何かに踊らされている若者は一定数存在していましたが、今はブロガー、Youtuberでしょう。その生き方自体はまったく否定しません。その中から傑出した人物が頭角を現し、大きく稼いで経済を引っ張っていくってケースもあります。
でも、まあ、99%以上の人は何者でもない凡人で、その時代の人柱として散っていってしまうんですね。
とは言っても、すでに学校辞めて会社辞めてフリーランサーになった若者は事実多いわけで、誰だって行き詰まりたくないわけで。
だったら稼げている今のうちに何かに投資すべきですね。それがサロンなのかYoutubeなのかはわかりませんが、僕だったらプログラミングの専門学校かオンラインスクールに入会してエンジニアの道に進みますね。Youtubeにフルコミットするくらいならそっちの方が良いです(これが正しいかどうかはわからないけど…)。