ついにブロガーブームの終焉か?アフィブロガーのほとんどが不景気を経験していないという脆さ


ブログで広告収入を得ている人なら気づいていますが、2019年になってから広告収入は激落ちしていて、ここ最近になってPVあたりの単価が散々になっています。

ブログ収益といえば、今年に入って検索アルゴリズムが変わって特に雑記系のブログでPVが大きく落ちたことが話題になりましたが、ちょうど同じ頃にAdSenseの収益率(PVあたりの単価)も大きく変わったのです。

何が原因でこうなったのかはわかりませんが、おそらく広告主側に何らかの事情があり単純に1広告あたりの単価が落ちたのでしょう。で、その事情とは不況による広告費の圧縮だと僕は見ています。

実は去年の8月に僕はこの状態を少し予想していて、以下のブログに書きました。

https://highday-wood.blogspot.com/2019/11/30.html

僕の目には今の専業ブロガーが当時のフリーターと重なってしまいます。 会社に属したくない、自分らしく生きる、ブログ収入だけで生きていける…。
当時のフリーターたちとほぼ同じことを言っています。
そして今は好景気です。
今の広告収入が果たしてずっと続くかといえば疑問です。 不景気になれば企業の広告出稿は抑えられるし単価も下がるはずです。
最近、仮想通貨のアフィリエイト広告に大きな動きがありましたが、2017年には広告で多くのお金を得た人も、ここ最近ではだいぶ下がったと。
こんな状況が不景気では多くの広告で起きる可能性があります。 今のブロガーの先駆者たちも2012年くらいからで、ちょうど景気が上向いた時でした。
2015年には十分な好景気期。
つまり、今のブロガーたちはブロガーとして不景気を経験している人はほとんどいない、ということになります。
いずれ来る不況を乗り越えた人がいたらそれは本物だろうけど、一体何人のブロガーが生き残れるかって言えば、トップ層のほんのひと握りなんじゃないかな。

今でこそ有象無象の専業ブロガーでごった返していますが、ちょっと前まではそんなにいなかったんですよね。

2014年くらいから徐々に増え始めて(思えば僕もプログラミング系ブログを始めたのもこの頃)、少しずつ台頭するブロガーが出始め、2016年になってついに専業化の波が来ました。

「新卒フリーランス」という言葉が出てきたのもこの頃で、大学卒業後に就職せずにブロガーを選択する人がちらほら現れました。

で、それに続くように2017年に専業ブロガーが一気に急増するという流れだったかと思います。思えばアフィブロガーなんてここ数年の出来事なんですね。パソコン1台でどこでも稼げるって豪語していた人たちが。

この専業ブロガーたちは「不況」を知らないんです。日本は2013年くらいから景気が上向いてきて2018年までずっと好景気だったので、不況になってアフィリエイト収益がどういう状態になるのかがほとんど知らないわけで。

結局みんな好景気を謳歌していたに過ぎなかったんですね。

この先どうなるかっていうと、2019年になって世界の景気がちょっと怪しくなって、特に中国ビジネスがかなり危ないのが実態です。直接中国ビジネスに携わっていなくても綿々とつながっているサプライチェーン全体に影響します。

今、大手企業を中心に軒並み業績の下方修正が行われています。

そうなると企業は広告費を抑えてくるだろうと。Googleアドセンスやアフィリエイト広告の広告主は結局大手企業だったりするので、その広告出稿率が下がったり単価が下がったりするのは容易に想像できます。

今のPVあたりの単価が下がってきている背景にはそんな状況があるんじゃないかと個人的は思っていますね。

この先、専業ブロガーはかなり苦しい戦いを強いられるでしょう。

一部のブロガーはリアルビジネスにシフトしていったようなので、そういう人たちはなんとかなるかもしれません。でも、未だブログ1本っていう人はかなり厳しいんじゃないかな。

前出のブログ記事のも書きましたが、この現象がかつてのフリーターブームにすごく似ているなと思っていて、その時その瞬間の「イケてるポジション」に人生を面舵いっぱいに回して全力シフトしてしまうという、楽そうだからっていう気持ちが強いんだろうけど当時のフリーターたちとすごく似ているなって思います。

よくリスクを取れってカッコイイこと言うけど、本来はリスクを取った先にそのリスクを軽減する努力が絶対に必要なんです。それをやらずにただ漫然と生きていくだけでは所詮ギャンブルと同じなんですよね。