40代の僕が若者に言いたいのは35歳くらいから急速に老害化していくってこと


僕はもはや40代半ばで世間一般で言うところの「おっさん」そのものなのですが、この年になると「老害」って批判が身にしみます。

経験的に10年くらいのスパンで世代間の価値観の違いが現れるんですね。なので、僕の世代の場合、30代中盤の人たちと価値観のズレがはっきり感じます。

僕らの世代は、会社の飲み会、旅行会、運動会に何の疑問も感じず参加したし、残業も100時間なんてザラで、200時間やってた人もいました。周りが全部そうだと多少不満があってもやらざるを得ない雰囲気になるんです。

それが10歳若い世代だと、飲み会もサクッと不参加になり、僕らの世代はそんなところにカルチャーショックを受けたわけです。旅行会も参加人数が減って廃止になったし、運動会への批判も多くなったのも、10歳若い世代が会社に入ってきた頃。

僕らは「最近の若い奴らは...」と言い、彼らは僕らを「老害」と呼び、そんな感じになってくるわけですね。

ただ、僕らより10歳上の世代はもっと盛大にやっていた世代だし、僕らもたいな嫌々参加じゃなく、むしろ率先してやっていた世代です。僕らはそこまでじゃない。で、そんな僕らを彼ら世代は「最近の若いやつときたら...」ってなるわけです。

で、何が言いたいかというと...

35歳くらいから急激なおっさん化が始まるってことです。これ、ホントです。で、若い人たちから「老害」と言われ始めるんです。

ちょうど10歳若い世代が会社に入ってくる時期で、そんな若い人たちの行動が理解できずに文句を言い出す時期なんですよね。

今までは自分が若くて年上から理解されない立場にいたのですが、この頃から逆の立場になるんですよね。

ついうっかり、「最近の若いやつらは」と口走ってしまう時期でもあります。

「最近の若いやつら」は今の若い人たちが初めて言われたわけではありません。昔から若い人たちはおっさんからそう言われてきて、で、おんさんになったらそれを言い始めるという繰り返し。その転換期がだいたい35歳くらいです。

昔から若者を揶揄する言葉はありました。新人類、バブル入社組、ゆとり世代... さて、今の若い人たちが若者を揶揄する言葉は何になるのかな?

そんな新しいワードを使い始めたら、もう立派な老害に成長した証拠です。

老害化を防ぐには

いつだって若者は想像を超える行動を起こします。

まずそこに驚きますが、それをいかに批判しないでいられるかが、老害になるかどうかの鍵なんですね。

飲み会に行かない、会社のイベントに消極的。そんのようなかつての若者が今の若者を批判し始めたのが今なのですが、じゃあ、今の若者が10年後次の若者にどう対処するかが老害になるかどうかの別れ道です。

どんな行動を起こすかは知るよしもありませんが、今の若者の想像を超えるのはたしかです。だから理解ができず批判を始めるのですから。

もしかして、学校や会社をサボるのが当たり前に思うのかもしれないし、会社に就職すらせずニートが当たり前になるかもしれません。みんな会社に就職せずYouTuberになるかもしれないし...。

そんな若者が現れたら、まず最初は理解を示して認めることですね。まずはそこが出発点。老害は批判からスタートします。その出発点の違いが老害かそうじゃないかの分岐点だと思いますよ。

若者は一見理解し難い新しい価値観を持っていますが、いずれそれが社会を良い方向に進む原動力になることもあるんです。昔はあたりまえだったサービス残業が今ようやく浄化されようとしていますが、これは若者中心に起きた声(いろいろな意味の)がそうさせたんじゃないですかね。

飲み会だって、今では自由に不参加できるような社会になりましたが、これも若者の不満をきっかけに変わってきたわけです。

なので、最初はびっくりする若者の行動は、いずれイノベーションを起こす(かもしれない)という気持ちで接してほしいなと思います。←これ、今のおっさんに言ってるんじゃなくて、今の若者の10年後に言っています。