SNSでインフルエンサーよ呼ばれるネット芸人が現金払いをdisってキャッシュレス決済しないやつは情弱って煽っているけど、一番情弱なのはそれを鵜呑みにしてクレジットカードとかPayPayみたいなのに何も考えずに手を出すヤツなんですよね。
もちろん、僕もクレジットカード持っているしコンビニでもスーパーでもクレカで決済しています。年会費無料のガススタンド系(家計用)と楽天カード(小遣い用)です。
そんな僕がこんなことを言うのも変だけど、でもネット芸人がよく言っている「利用額の1%ポイント付与=利回り1%がおいしい」といういかにも美味しそうな話。
たしかに年1%の利回り、しかもノーリスクというのは、投資だったら超おいしい話です。でも、あくまで”投資だったら”です。でもクレジットカードを使うのは投資じゃなく消費です。
このネット芸人たちの言葉になんの疑いもなく信じてしまう人たちがネット上に一定数いるんですよね。クレジットカードを使わないことが情弱だって煽りますが全く逆です。なんの疑いもなく鵜呑みにしてクレカ使うほうが情弱だろうと。
そこそこの所得がある人ならクレジットカードを使って1%のポイント付与を享受するのはまあ良いとして、問題は低所得者の場合です。僕が声を大にして言いたいのが低所得者はクレジットカードを持つべきじゃないということです。
クレジットカードだと支出が2割も増える
たぶん、もう気づいているんじゃないかと思うのですが、クレジットカードを使うと出費が増えます。心理的にお金を使うことのハードルがかなり下がるので、いわゆる財布の紐が緩んでしまうんです。この記事に書いてあるとおり、支出が20%増えるそうです。
1%の利益を得るために20%も多く支出してしまうというのがクレジットカードの実態です。
この消費行動を理解しておかないと、特に低所得者がこの罠にかかってしまうとどんどん貧乏になっていくわけで。
もちろんクレジットカードを1枚も持つべきではないとは言いません。ネットショップでは必要だし。
ただ、スーパーとかで買うものが明確に決まっていないケースでは現金払いを徹底した方が良いですね。コンビニとかスーパーなんかはそうです。
スーパーで夕飯の買い物という時はだいたい買うものは現地で決めていくので、そんなときにクレジットカードを使おうと思っていると、深く考えずにカゴにどんどん商品を入れてしまいます。現金だと財布の中身を考えながら商品を選びますからね。
その差が最終的に20%の出費の差となるわけです。
なぜネット芸人たちはクレジットカードを薦めるのか?
多くのSNSインフルエンサーたちは現金払いに対してマウントを取って自分のポジションを維持しているだけだと思いますが、悪質なのがアフィリエイト広告を踏ませるブロガーたちですね。彼らは読者のためではなくアフィリエイト収入のためにすすめているのですから。さもアフィ記事のような書き方だと誰も広告を踏まないので、読者にとってどれだけ利益があるのかってことをつらつらと書き並べているので騙されてしまうんですね。
でも、記事の性質上、得する部分だけしか書かず負の面はまったく記事に書きません。なので多くの人が騙されてしまうんです。
たぶん、「あれ?」って違和感が一瞬感じるときがあるんじゃないかと思います。でも記事の内容にそれがかき消されてしまうというのでしょうが、その違和感を信じて一旦記事から離れてググってみることをおすすめします。
もちろん「クレジットカード」というキーワードだけでは上位にアフィ記事しか現れません。たとえば、「クレジットカード 出費」だと上記の記事がヒットします。
難しいのが「クレジットカード デメリット」だと、(たいしたことのない)デメリットを書いた後にアフィ広告に誘導するアフィ記事がヒットするので注意しましょう。
こういうアフィ記事はホント多いです。
別の例だとFX会社のランキング記事なんかが典型的ですね。
必ず1位になるFX会社があり、その記事から口座開設した人が多いみたいですが、ちょっと調べればデメリットの部分がわかったはずです。現にこの間のフラッシュクラッシュでその会社で運用していた人たちが大損しました。
アフィリエイト記事は使う側にとって本当に1位ではなく、広告収益率が良さというバイアスがかかっていることを理解しましょう。
その対策に家計簿アプリを薦めるブロガー
クレジットカードの話に戻します。そうは言っても、出費が20%増えるって話はそこそこ有名です。
なので、ブロガーたちはその対策として家計簿アプリを勧めたりしています。毎日スマホでチェックすればどれだけ出費したかわかるだろうと。
まあ、たしかにノーチェックよりはマシですが、そもそも巧妙にもそのアプリ紹介もアフィリエイト記事なんですよね。その記事からアプリストアに飛んでインストールすると彼らにお金が入るってわけで。
借金が嵩んだ人にコンサルと称して更に金を巻き上げるというなかなかエゲつないことをしているなと。
こういうものに騙されてしまう人たちが彼らの周囲にいるから最近流行りのサロンビジネスも成り立っているのかもしれませんが。
家計はどれだけ安く購入できたかではなくどれだけ出費したかで決まる
クレジットカードを持つなとはいいません。必須のときもあるので。でも使う場面は気をつけましょうということです。何でもかんでもクレカを使うと出費が増えます。家計はどれだけ安く購入できたかではなく、どれだけ出費したかで決まります。
目の前に大安売り商品があるとつい購入してしまうのが心情ですが、その商品を大量購入したら結局出費は大きくなり家計的には購入分マイナスです。
クレジットカードは、出費のハードルが下がるだけでなく毎回1%の値引きを受けているようなものなので購買意識が上振れしてしまうのが大きな欠点です。
特に収入が少ない人たちはクレジットカードを使う場面をよく考えて利用しましょう。夕飯の買い物のような「現地で買うものを決める」ような場面では使うべきじゃないと思います。