早期退職勧告から耐えて会社に残った人のその後が必ずしも幸せではないってことを伝えておきたい


こんなツイートをしたら結構反響がありました。


元記事はこちらで、そもそもこの記事自体がバズっていてTwitter内でもはてブでも大きな反響があったようです。

※元記事は消されていました。


この記事で僕がもっとも引っかかったのが、早期退職を促された面々のコメントです。

「6回めの面談時に、『面談をやめてください』と何回もお願いしたが、部長は『答え(早期退職の選択)が出ない限り終わらないのよ~』と冷たく言い放った。いつまで面談が続くのかと、絶望感に襲われた」

この部分を見た上での僕のツイートでした。

ここまで退職を促されてよく耐えようとするなと。会社からいらないって言われているのに居残ろうとする気持ちが僕にはわからなかったからです。

例えとして正しいかわからないけど、恋人から別れようと言われても別れたくないと泣きついているみたいで、そういうの僕にはできないなと。相手の心が完全に離れてしまっているのにそれ以降良い関係が構築できるわけないじゃないですか。

それと同じで、会社から「お前はいらない」って言われたら、もうその会社にいられないです。それで居残ったら惨めじゃないですか。

間違いなく辞めるって即決して転職に向け頭切り替えますね。給料は下がるだろうけど。でもその方が精神衛生上マシだと思います。


さて、僕は会社に入って早25年経ちますが、その間、会社で希望退職という名のリストラを3回も見てきました。

1回目はまだ20代だったので対象年齢に達していないこともあって他山の石そのものでした。なので当時どうだったかはよく覚えていません。

あと2つは対象年齢どストライクの40代だったのでよく覚えています。

幸い僕は退職を促されることはなかったのですが、何人かの先輩や同僚たちが何度も面談を受けて退職するはめになったのを見てエゲつないなーと横目で見ていたのですが、そのほとんどの人たちが退職しています。

「お前いらない」って言われれば残りたくもないですよね。95%くらい(感覚値)はやめていってしまいました。今は別の会社でがんばっていると何人かの人の話は風の便りで聞いています。

で、感覚値ですが退職勧告された全体の5%くらいは、繰り返される面談の中でも拒否の意思を伝え続け辞めずに残った人たちもいます。

いま、その人たちは会社に残って元気にやっているのか?というと、結果はノー。

なんとその9割以上は結果的に会社を辞めてしまっています。(もちろん僕が実際目にした観測範囲内なのでこれを一般化するつもりはない。)

なぜかと言うと、ホントに残っても仕事がないからです。

会社が「会社に残ってもあなたの仕事はない」って言ったことはほぼ実現していて、ホントに仕事がなくなってホントに居づらくなって結果辞めてしまったのです。

部署から部署へたらい回しにあったり、総務付きになって何もやることなかったり、かなり遠くに転勤になったり。

会社の報復処置なのか?というと、僕的な見解は会社側を擁護になりますが、単純に仕事がないんだと思います。

だってリストラするっていうことは会社自体が不況の中にいて仕事そのものがそもそもない状態なんです。各部署に人を受け入れる余裕なんて全くないんです。まさにその時は。

僕も中の人だったのでよくわかりますが、顧客からの注文が少ない中でどう乗り切っていくか、材料費や固定費をどう下げていくかとか連日関係者と議論していく中で人を受け入れる余裕なんて全くなかったです。

どの部署でもそのような状態だったと思うので、ホントにその人たちの受け入れ先がなかったんだと思います。

で、ホントに居づらくなったのを目の辺りにして結果的に辞めていってしまったわけです。

早期退職募集時に辞めていれば多額の割増金をもらえたのに、後から辞めていったのでその分がないばかりか完全に自主退職なので退職金も減ります。正直やるせないですね。

(ちなみに、中には専門的な仕事を得て今もバリバリ仕事している人は実際いますがかなりレアケースですし、その人の専門性がたまたま合致しました)


僕のツイートへのリプに「家族食わせないといけない」っていうのもありました。気持ちはよくわかりますが、会社にしがみついて結果的に不幸になってしまった人は事実多くいます。

それよりも心機一転転職を考えたほうが人生好転すると思いますね。

その意味でも僕は退職を勧告されたら辞めると即決するつもりです。

前でのYahoo記事で頑なに辞めないつもりでいる人たちの話がありますが、仕事がないと言われた上で残ったら、少なくとも今の部署には仕事がないわけで、NECという巨大企業の中で部署をたらい回しになるじゃないかなと。


僕も明日は我が身です。…が、会社に言われたら僕は潔く辞めるつもりです。