リストラに遭わないために会社内で自分の価値をどのように上げていけば良いか書く


前回、早期退職勧告から耐えて会社に残っても幸せになれないことを書きました。


ただ、そうは言っても転職すれば給料も下がるだろうし会社にしがみつきたくなる心理もわからなくもありません。転職で年収上がる人なんてごく僅かですからね。

なので、お金の面だけを考えれば、ごく一部の転職成功例を除いて今の会社に残って今までと同じ仕事をしていた方が良いわけです。

ただ、じゃあ、早期退職の時に何度も面談を繰り返される中でそれに耐え忍べば良いのかと言うと前回書いたようにやはりそれは得策ではないです。

会社に残るにはリストラ候補にならないようにもっと前から会社内での自分の価値を上げていくしかないんですね。もちろん早期退職の時にあわててやってもダメでずっと前から日々そのような努力をしていくしかないのです。

今日はそんな視点で記事書いてみました。

ちなみに、ここで書く内容は会社ごとなくなってしまったり、部署ごとなくなってしまうような場面ではあまり意味がありません。

会社内でどれだけ自分に価値を上げてもそれを見てくれているのはあくまで部署内の人たちだけです。サラリーマンという職業の欠点の1つでもあります。

”部署は残る中で自分がリストラ候補にならないようにすればどうすれば良いか”という視点で読んでくれればと思います。

メイン業務でトップになっても実はあまり価値は上がらない

自分の価値を高めるために、メインの業務(営業マンなら売上、ITエンジニアならプログラミング能力のような会社からアサインされた主たる業務)を一生懸命やるのは基本だとして、その能力を誰よりも高めようとしたとします。

その甲斐あって部署内で能力的に上位にいることができたとして、その人はリストラにあわないか?というとノーです。

どんなに能力が高くても年齢的や給料額の理由でリストラ候補にならないとも限りません。

高い能力の者がいなくなったらその業務の質は落ちるかもしれませんが、でも他の誰かが代わりにやったとしてもせいぜい70%くらいまでしか落ちないでしょう。

営業成績トップが辞めてそうでもない営業マンに代わってもそんなもんです。全体の能力は落ちるけど誰かができるものはリストラという異常事態の中では無視されるでしょう。

自分の価値を上げるにはメインじゃない業務に目を向けよう

そうではなく、メイン業務はメインとして一生懸命やるとして、そこにトップを狙うよりも、メイン業務から若干外れたところで能力を発揮したほうが良いというのが僕の考えです。

例えば、営業マンだけどExcelマクロが得意で部内のちょっとしたシステムを構築してきた、となるとおそらく代わりの者はいないでしょう。その人がいなくなったら保守やちょっとした修正ができなくなり大変になるので。

エンジニアだったら法律に強いとか契約書がサクッと読めたりとか書けたりとか、主たる業務とは違う(だけど会社にとって重要な)能力を持つんです。

そういうメイン業務から少し外れたところで能力を発揮できると周りからも頼りにされるし会社にとっても価値の高い人材と見なされやすいんです。

これが比較的簡単に自分の価値を上げられる方法です。

SMAPの歌じゃないけどナンバーワンよりオンリーワンみたいな。

メイン業務の能力を高めようとするとライバルはいっぱいいるし、仮にナンバーワンになったとしても(多少質は落ちても)代わりはいますね。ナンバー2だって3だって部内にいるんですから。多少能力は落ちても代替えできなくもありません。

でも、Exceマクロができる(で、社内システムを構築してきた)となれば代わりになる人はほとんどいないはずです。

事実、メイン業務で能力の高い人だってリストラされた

前のブログにも書きましたが僕は過去3回のリストラを見てきました。

メイン業務で能力が高いから残れたとは言えず、明らかに僕より能力が高くても去ったりしています。

理由はわかりません。単純に給料が高かったから狙われたかもしれません。その人の能力が100として年収1000万円だったとしても、70の能力で年収600万円の方が会社にとってコスパは良いと見られるのか。(そう単純じゃないけど)

あるいは人間性の問題だったか、僕には知るよしもありませんが、能力が高いだけでは会社に居残れるとも限らないんですね。

Excelマクロや法律のようなものでもなく、コミュニケーション能力が高くて調整役として能力が高いというのでも良いと思います。調整とか根回しとか得意な人ってあまりいませんからね。

会社を去った人、残った人を見比べてみると、能力は縦に伸ばしていくより横に広げていった方が会社から価値が高いと見られるのかな、と個人的には思っています。

そういう視点で今の自分に何ができるか考えてみるのも良いと思います。