本格的な不況に入る前に不況を知らない若いサラリーマンに不況でどう生き抜くか話しておきたい


先だってこんな記事を書いたけど、

今までの好景気はちょっと長かったですね。2012年頃から始まって6〜7年続いたわけです。1994年に入社し、以降の景気をサラリーマンとして見てきた僕としては、今回の好景気はずいぶん長いなって感じました。

好景気が長いのは結構なことですが、その分、破裂する甚大な影響があるんですよね。今回の新型コロナ騒動を発端とする世界的な不況はおそらくリーマンショックを凌ぐでしょう。

2016〜2017年にフリーランスブームが来たけど、真っ先に焼き尽くされるのはこういう人たちです。かつてのフリーターがやられたようにね。

じゃあ、サラリーマンは無傷かと言えば決してそうではなく、フリーランスよりはマシだけど、これから早期退職という名のリストラの嵐が吹き荒れるでしょう。

まずはリーマンショックのときに問題になった派遣切りから始まり、それが一通り終わったら正社員にメスが入ります。2020年はそんな年になるのは間違いないかと。

僕は社会に出て25年以上経ちましたが、その間に見てきたリストラはなかなか凄惨なものでした。

進んで早期退職を選ぶ人も確かにいました。そういう人は仕事のできる人で転職に自信があったのでしょう。でもそんな人はごく一部で、ほとんどの人は何度も面談を繰り返され、退職を促され、泣く泣く辞めていった人たちです。

なんで、俺だけがこういう目に遭うんだと。そんな声をいっぱい聞いてきました。

本当ですよね、なんで貴方が狙われるんだろう、と返したものですが、心の中では「まあ、順当ね。」なんて思っていました。

だって、狙われる人はだいたい傾向があるんです。そんな働き方したらそりゃ狙われるでしょ、って思いたくもあります。

なお、50代の人は単純に年齢で切られるので、その年齢の人たちにはその限りではないのですが、30代や40代で切られる人もある程度いて、本来、経験豊富の会社を立て直す戦力になる年齢なのに50代の人たちと同じく切られてしまう人は「なぜ?」と思わず今までの働き方を疑うべきでしょう。

そんな風景を何回か見てきた僕から、不況を経験していない若い人に今後の働き方の参考にしてもらいたいなって思って記事にしました。

もし僕が都内勤務で会社がリモートワークとなったらどうするか?

僕は田舎に住んでいるサラリーマンなのでリモートワークなんて無縁なのですが、もし仮に都内勤務だとして、各企業が実施しているようにリモートワーク化したらどうするか?

喜んで自宅で仕事する、ということはたぶんしないと思います。

会社のお達しで多くの従業員がリモートワークする一方でどうしても会社に行かなきゃいけないような業務も同時にあるみたいで、行かざるを得ない人たちが嘆いているのをよく目にします。

でも、僕だったら進んで自ら通勤組を買って出ますね。

コロナウイルスに感染するリスクはあるけど、誰かが行かなきゃいけない状況で誰も行きたがらないような仕事をあえて買って出ると思います。

会社内には嫌な仕事がたくさんある

この例はあくまで一例であって、今回のコロナ騒動に関係なく会社には「嫌な仕事」がたくさんあるんですよね。

顧客からのクレーム処理とか、他部門との調整とか。今回の都内の会社の出勤組もそうですね。

この仕事から逃げずにむしろ逆に買って出ることができるか?ってことです。これが社内で価値を高める手段の1つです。

もちろん、そんなことやらなくても超絶仕事が出来て自分がいなければ会社が回らないような有能な人なら、あえてそんな仕事をやらなくても良いかもしれませんが、そんな人ごくわずかだし、だいたいその人の勘違いだったり、99%の人は凡人なんです。

なので、何者でもない凡人はいかに人がやりたがらない嫌な仕事を担えるか?ということを肝に銘じておいた方が良いでしょう。リストラにあいたくなかったらね。

嫌な仕事から逃げ続けるヤツはだいたいダメ

逆にそんな嫌な仕事から逃げ続ける人もいるのも事実で、過去25年間何人も見てきました。

だいたいの人は及び腰とはいえ、やらなきゃいけない立場に追われたらやらざるを得ないわけですが、そんな状況下でも何かと理由を付けて逃げるヤツが一定数います。

その時はズルいなって思いますが、そういう人ってだいたい会社が不況になって早期退職制度が導入されると肩たたきにあって結果いなくなっちゃうんです。

これ、ホントにそうで、過去数回のリストラを見てきましたが、そういう人はだいたいいなくなります。

たとえ頭が良くて知識も豊富って人も、土壇場ってときに逃げる人がダメですね。その人より頭の悪い僕が今も残っていて、その人は会社からあっさり切られてしまったわけです。

今、不景気に突入しようとしている中で若い人たちに言いたいこと

若いうちはリストラの対象にはなりませんが、若いときの仕事のやり方って体に染み付いてしまうので、年取っても変わりません。

上で書いたとおり、徐々にでも良いので”嫌な仕事”を逃げずにやってほしいなと。

サラリーマンは会社に守られているなんてよく言われるけど、たしかにフリーランスや経営者に比べればリスクは小さいと思います。

が、会社に守られ続けると思ったら大間違いで、不況期になったらあっさり切られます。

会社に残りたかったら、不況期に役立つ人材と思われるかどうかがポイントで、「こいつがいなくなればヤバい」って思わせることができるような仕事をしてほしいなと。

もし自分ばっかり損をしているって思ったら、そう思う気持ちもわかるけど、その半分は自分の価値を高めているって思って良いんじゃないかなって思います。

40代になってリストラに遭いそうだ、って思った頃には手遅れなので嫌な仕事を少しでも担っていくと会社内での存在感が増すし、結果的におっさんになったときにリストラにあいにくくなるはずです。