僕たち日本人は不確かなものにどれだけ真剣に取り組めるのだろうか?

 


こんな記事があったのでちょっと書きます。

NTTの常務執行役員が「なぜLINEのようなサービスを生み出せなかったのか」と嘆いているそうで、案の定ネットでは手厳しい意見があります。

たしかに、既存の成功事例を見てなぜそれを作れなかったのかって自問している時点で、いわゆる「前例主義」が透けて見えてしまっていて、いかにも日本の大企業らしいなとは思いました。

すでに成功しているとわかっているLINEを礼賛するのは簡単なんだけど、未来の現時点では誰も見向きもしないような製品やサービスにどれだけ真剣に取り組めるかってことがLINEを生み出せるわけで。

Googleも当初出たての頃は誰も成功するとは思っていませんでしたからね。

当時の日本では検索エンジンはYahoo一強で、トップページにいろいろな情報を乗せるスタイルが一般的だったわけで、検索窓1つしかない無機質なGoogleには当初は成功のかけらもなかったですから。

ところが、検索能力が飛び抜けて優秀だってみんな気づき始めて徐々に使うようになったわけです。

果たしてそんなものに(特に日本人は)事業の対象として見れるかっていうと、まあ一蹴されるでしょうね。でも当時のラリーペイジとセルゲイブリンは真剣だっただろうし、彼らに投資した投資家もいたわけです。

それに比べ当時の日本製検索サイトといえば、livedoor、infoseek, exciteを代表するYahooのコピーのようなサイトばかりでした。このあたりが日本人の限界かもしれませんね。