もうだいぶ鳴りを潜めたけど、フリーランスブームの中で散々会社員をdisられてきたわけだけど、その中で特徴的だったのが会社員は成長できないってやつです。
彼ら曰く、ムダな仕事が多いし足を引っ張るヤツもいるからってことなんだろうけど、たぶんドラマの見すぎなんだろうなとは思っていました。もっとも当時のフリーランス転身組は若者ばかりだったので社会経験という意味では仕方なかったのかもしれないけど。
僕はまったく逆の味方をしていて、フリーランスこそ成長が鈍化するんじゃないかってことでした。
フリーランスは良く言えば自由、だけど成長を促してくれる仲間が周りにいないのでサボれば成長が鈍化してしまうってことです。
会社員は良くも悪くも上司や同僚がフォローする環境にいるので、否が応でも前に進めなきゃいけないわけで、それが自分の意に反していたとしてもやらざるを得ない環境に身を置いているからです。
たしかにフリーランスになった一部の人は手を休めることなくどんどん前に進んでいっている姿はありましたが、それに続く後発フリーランスは明らかに会社が嫌で転身した凡人タイプでした。
凡人は誰かがケツを叩かないとサボるんです。
会社組織はチームで仕事をするため、1人のサボりが周りに影響するからこそ周囲のフォローがあるんです。
かったるいなって思っても前に進めなきゃいけない環境に身を置いているのでやらざるを得ない。その時は嫌でもそれを繰り返すことで成長してくんですね。凡人というのは。
フリーランスブーム当時は明らかに凡人レベルが流入してしまって、ありゃこれは数年後は息していないな、って思ったら案の定。
ブログの検索流入が壊滅的になって消えてしまったブロガーがなんと多いことか。うまくYoutuberに転身できた人たちもこの先のGoogle神の胸三寸なわけです。
その時にまた華麗に何かに転身できればいいのですが、数年おきにジョブホップする体力のある人なんてそうそういないだろうなと。
残念ながら多くは人柱となって消えてしまうんですよね。2年半前にブログにも書いたけど。
情熱は長く続かないんですよね。
なんで僕はそんな冷めた目で見れていたのかと言うと、バブル時代にフリーターという人たちがいて、会社に属さずアルバイトだけで食べていこうとしていた人たちが一定数いて、その時の状況とすごく似ていたからです。
フリーランスに転身した人たちも、あの時と同じように安易にブームに乗っかり散っていくんだろうなと。で、案の定そうなったわけで。
自分で自分のケツを叩いて成長し続ける人なんてそうそういないのは、25年以上社会に身を置いてわかっているからです。
まあ、そんな知識がついてしまったからこそ冷めた夢のないオッサンになってしまったのかもしれませんね。