以前、うちの会社の社報で社長が「もっとITリテラシーを高めろ」みたいなメッセージがあったんだけど、ITリテラシーって具体的に何を指すんでしょうね。
なんとなく定義がイマイチで何を指すのか人それぞれなんじゃないかなと思っています。
あるあるなのが、(ITに疎い人ほどなんだけど)雑誌やニュースから情報をゲットして世の中のIT動向を取り入れている(のつもりでいる)人が割りといて、これをITリテラシーを高めていると思っているってパターン。
で、こういう人に多いのがやたらAIを連呼するんですよね。完全にAIを過大評価していて何でもできるような夢のような話をしてくるわけです。
最近はAIという言葉を避けて機械学習とかディープラーニングという言葉で”通っぽさ”を醸し出そうとする人もいるんだけど。
聞いているこっちは「お、ぉう...」ってなるのですが。
とか言う僕も果たして正確に捉えているかっていうと微妙かもしれないけど、ただ、単純な知識を得るだけをリテラシーと認識しているのはちょっと違うかなと思うわけです。
逆にITリテラシーがないヤツはどんな問題を引き起こすか?という視点で考えてみると、代表的なのがシステムに何でもやらせようとするヤツかな。
そのくせ、Excelなんかでデータを”システム的じゃない”まとめ方をするんですよね。以前プログラミングブログの方で書いたことあったけど。
あきらかに、人間の行動をすべてシステムにやらせようとするわけです。
この問題はIT界隈ではあまりにも有名な話なのですが、日本全体としてはあまり浸透していません。IT企業の人には当然のことが非IT企業では認知されていないのです。
たぶん、ITリテラシーの第一歩はこれをよく認識することからじゃないかなって思っています。
ただ、一方でこれを認知させるために何をやるべきかっていうと、プログラミングを体験させるくらいしか思いつかないんですよね。
座学じゃ浸透しません。
僕が会社であれほどシステムに人が合わせろって言っても理解できない人間が多くて、行ったその場ではわかったような返しがあるものの、数日経つと忘れるのか同じ議論の繰り返しになるので。
実際にシステムを組まないと骨身に染みないものなのか、もっと権威のある人がちゃんと発信して教育させれば浸透するのか(例えば学校のカリキュラムに入れるとか)。
なかなか難しい問題です。ITリテラシー底辺層を進化させるのは。