8月6日は広島の原爆の日で、特に今年は75年目ということで話題になっています。
もちろん原爆被害は甚大でこの日を原爆の日として後世に語り継ぐのは異論ありません。歴史に残る悲惨な出来事だったわけで。
あと1週間ちょっとすれば終戦記念日で、これももちろん記念日として語り継ぐことも大事だと思っています。
でも、一方で戦争加害についてはまったく言及せず被害があった日だけをフォーカスさせるってすごく違和感あるんですよね。日本の戦争加害だっていっぱいあるわけで、中国や韓国で起きたことは政治問題になっているので難しいのかもしれないけど、東南アジア各国を戦地にしてしまったことだって立派な戦争加害だと思います。
そういうのをあまり語り継いでいなくて、一部の民間の戦争経験者が草の根的にやっている程度かなと。少なくとも原爆の日に比べたらものすごく小さいわけで。
韓国だって中国だって同じで、自分の被害については声高々なのに加害については口をつぐんでいるし、アメリカだってパールハーバーの式典はやっているけど原爆投下については何もないし。(ただ、ベトナム戦争に関しては一時期ハリウッド中心に大々的に取り上げたことは評価している。民間レベルだけど。)
なので、原爆の日も終戦記念日も当時の悲惨さを再認識しつつ、どこかで引いた目で見ている自分がいるんですよね。
被害と加害セットで振り返るべきだと思っていて、それをやらずに被害ばかり大々的にやっていてそのたびに空虚な気持ちになります。
まあ、ニッポン大好き保守層がそれを許さないのだろうけど。