若い頃にパワハラ受けて気づいてしまったことと怒られても平気になってしまったこと


今でこそパワハラって言葉が生まれてそれが世の中に認知されて、昔に比べて会社での環境はかなり改善されていると思います。


僕が20代、30代の時はパワハラなんて当たり前で(もちろんパワハラなんて言葉はなかったし)、大勢の前で大声で罵倒されるなんて日常茶飯事でした。


今は(すくなくともうちの会社では)そんな光景は皆無で、いい時代になったなってつくづく思います。もう後戻りすることはないだろうし戻るべきじゃないです。


なので、今の若い人たちは気づいていないと思うのですが、パワハラする人間の本質みたいなものを、実際にパワハラを受けた20代の頃に気づいてしまったんですよね。


それは、気が小さいってことです。


もうノミの心臓かってくらい気が小さいんです。それに若い頃気づいたおかげで多少パワハラを回避する術も習得できたし、仮にパワハラ受けても平気になったってこともあります。なんたって怒りの顔の裏でビクビクした顔が見えてしまって滑稽と言うか哀れみみたいな感情が芽生えたんです。


これは強がりでもなんでもなく、本当にそう思ってしまって、それ以降は人から怒られても平気になってしまった感じです。


ドラマなんかではパワハラって、ドラえもんで言えばジャイアンとかスネ夫みたいないじめを楽しんでいるみたいなシーンが描かれているけど、実際は気の小さいのび太タイプが引き起こしているんですよね。ドラえもんのいないのび太が大人になって部下をもってしまったという感じです。


思えば、相手の仕事や所作を許せないから攻撃するわけで、なぜ許せないかって言うと、気が小さいゆえに1つのことにぐちぐち考え抜いてしまうのでしょう。失敗を恐れるあまりに。


で、結果的に自分流の超細か手順が誕生して、そのとおりに進まないと怖くてしょうがないわけです。ところが、部下や後輩はそのとおりに動かないので癇に障るってわけです。


断言していいけど、パワハラするヤツは仕事が気味悪いくらい細かいです。普遍的に絶対そうとまでは言わないけど、僕の経験を振り返ってみても100%そうだったし。


まあ、パワハラを横に置いておいても気の小ささと几帳面さは比例するもんなので、当たり前と言えば当たり前なんですけどね。


もう周りにあまり年上がいないという年齢的なものもあるけど、今となっては人から怒られても平気になってしまったのは、そういう過去の気付きがあったからなのかもしれないです。


ただ、気をつけなきゃいけないと思っているのは、気の小さいチキンハートな人間は追い詰められると凶暴的になるか逆にメンタルやられるかどっちかなので、いつもの接し方はやっぱり気をつけなきゃいけないなとは思っています。