ここ最近の実例なので少しぼやかして書くんだけど、とある業務で同僚が詰んでしまって僕の方に仕事が振られてきたので少し吐き出しておきます。
その業務の内容は詳しくは言えないんだけど、ITプロジェクトでよく使われるクリティカルパスをイメージしてくれれば良いと思います。各アクティビティに別の担当者が存在し、同僚はその担当者たちをまとめるプロマネみたいな立場にいました。
で、スタートしてから半年後、詰みました。
同僚はこれ以上この仕事を担当すると精神的にきついと上司に相談して、で、僕に回ってきたわけです。
現状把握のためにヒヤリングしていくとすぐにこれはやばいな〜と感じました。まったく進んでいないんです。半年前と全く状況は進んでおらずさすがに焦りました。かなり初期の時点で詰んでいたわけです。
なんでこんなことになってしまったかというと、各アクティビティの要件をすべて達成させようと思ったからのようです。個別の事情をすべて受け入れてしまったがために相反する事象が起きると糞詰りになって膠着したようです。
同僚は高学歴で優秀な人なのですが(少なくとも僕よりIQ高い)、そんな人でも取捨選択するために人と交渉しなかったという1点だけで詰んでしまうのだなと思いましたね。
まあ結局、契約などの関係で絶対に譲れないものは仕方ないとして、それ以外のものは各担当に泣いてもらいました。
各担当の事情をすべて叶えてあげようという気持ちは確かに大事なんだけど、同時に「担当者に泣いてもらう」という交渉もやらないと詰んでしまうという事例でした。
まあ、ここから愚痴なんだけど、特に技術系に多い気がするんだけど、企業で採用の際に大学の偏差値や院卒や博士卒に注目しすぎてる気がするんですよね。体感的に2000年代中盤からその傾向が強くなってきているような。
技術職も文系採用のようなコミュ力のような人間力をもうちょっと評価したような良いような気がしますねぇ。